オンデマンド印刷のメリットとデメリットとは?
「オンデマンド」という言葉ご存知でしょうか?ゲーム、動画配信などでもよく使われる言葉なので耳にした方も多いかもしれません。英語では「On Demand」と書き「ユーザー要求に応じてサービスを提供すること」を意味します。
印刷業界でも「オンデマンド印刷」と呼ばれるものが存在しますが、印刷におけるオンデマンドとはどのようなものでしょうか?
オンデマンド印刷とは
印刷におけるオンデマンドとは「小ロットでの印刷をタイムリーに提供する」ことを主に意味します。
例えば、通常のオフセット印刷では、チラシだと100枚でも1000枚でも印刷代はあまりかわりません。オフセット印刷は、枚数に関係なく「版」を出す必要があり、機械を動かす最低金額が決まっているからです。
その点オンデマンド印刷は、版の出力が不要です。機械を動かす最低金額が無いわけではありませんが、オフセット印刷に比べると、ずっと少ない枚数からになります。
現在のオンデマンド印刷機は、複合機を巨大化したような、トナー式が主流です。ただ近年は、インクジェット式のオンデマンド機も増えています。
トナー式はスピードが早い反面、熱でトナーを圧着するため、向き不向きな紙があります。
インクジェット式は、スピードが劣る反面、比較的幅広い用紙に対応が可能です。インクジェット式の機械は非常に大きく、保有する企業はまだ少ないようです。
オンデマンド印刷のメリット
オンデマンド印刷のメリットは、小ロットの印刷物を、リーズナブルな価格でスピーディに提供できる点です。
オフセット印刷の場合は、印刷前に版を用意する必要があります。カラー印刷なら4版必要となります。版は出すだけではなく、検版→セットなどの工程が必要です。
印刷後は、版を取り外し印刷機のローラーの洗浄などもあり、オフセット印刷は前後にいくつかの作業が必要となります。
その点オンデマンド印刷は、版は必要なく、印刷データをダイレクトに出力できます。印刷後の機械の清掃も不要です。
印刷物の校正においてもオンデマンド印刷は、スピーディです。オフセット印刷の校正では、簡易校正機で出力したもので確認し、それをオフセット印刷で色を合わせにいきます。出力した機械が異なるため、全く同じに色合いに刷るのは難しい場合もあります。
しかしオンデマンド印刷は、同じ機械で校正、出力を行うため、色の差があまりでにくいという特徴があります。
またオンデマンド印刷機は、綴じ製本が可能で組み合わせにより、中綴じ、平綴じなど完成品に近い形で出力できるのも特徴です。
お客様側からは、あまり見えない工程ですが、オンデマンド印刷がリーズナブルてスピーディな理由には、このような背景があります。
オンデマンド印刷のデメリット
では、オンデマンド印刷のデメリットはなんでしょうか?それは、大ロット印刷に向いていないという点です。
これは、企業にもよりますが、400~500ロットを越えてくると、オフセット印刷と変わらない金額になってきます。
オフセット機の印刷スピードは、オンデマンド機を大きく上回ります。ロットが増えるほど、コスト的にも時間的にも、オフセット印刷が有利になります。
まとめ
オンデマンド印刷、オフセット印刷のどちらにもメリットとデメリットがあります。どちらが優れているというわけではないので、必要な印刷物の数量や納期にあわせて選びたいところです。
「こんな小ロットでも印刷できるだろうか?」
「こんな短納期でも大丈夫だろうか?」
そんなときは、ぜひ明光堂にご相談ください。
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