こんなトラブルありませんか? 印刷用PDF作成時の注意点
こんにちは。早いものでもうすぐ3月を迎えます。
学校や官庁、企業にお勤めの皆さんも年度末でお忙しい時期ですね。
ところで、データのやり取りに普通に使われているPDFデータですが、印刷手配用にPDFを作成する際は、いくつか注意が必要です。データの作り方によっては、思わぬトラブルにつながる事も・・・今回は、印刷手配用PDFを作成する際の注意点をいくつかご紹介します。
◆最近の傾向
社内報、会報誌、決算報告書、総会資料などの印刷も、年度の替わるこの時期から多くなってきます。最近はお客様がワード・エクセル等でデータを作成し、印刷・製本をご依頼いただくことも増えてまいりました。
以前は、印刷物を作成するには専用の印刷組版ソフトで作り直す必要がありました。しかし最近は、どんなアプリケーションで作成しても、PDFで保存できれば異なる環境でも印刷が可能になってきています。
しかし、「モニターではきちんと見えてたのに、印刷してみると化けている!」・・・なんてことも時々あり、一見便利なPDFも意外な所にトラブルが潜んでいる事があります。
◆印刷用PDF作成時の注意点
・カラー原稿を作成するとき
元データをPDFに保存するとカラーモードはRGBで保存されますが、印刷する為にはカラーモードをCMYKに変換する必要があります。その為、色域が狭くなり、元データの色味によっては再現が変わる場合があります。例えば、蛍光色系統は印刷すると、画面で見るよりはだいぶ沈んだ暗い色で印刷されます。
・画像を貼り付けているとき
WEB用の画像を貼った場合、印刷に必要な解像度が無いと、画像の印刷がボケけたりギザギザなります。
また、PDFに変換する際の設定で、画像の画質が低下してしまう場合もあるので注意が必要です。
・フチ無しで印刷したいとき
画像やバックの色を余白無しでフチ無しで印刷する場合は、「塗り足し」が必要になります。「塗り足し」とは仕上がりサイズより3ミリ程度余分に大きく作成する部分。印刷でも断裁でもわずかなブレが生じます。その時に少し余分な部分がある事により、白が出ずキレイな仕上がりになります。
・ワードアート・テクスチャパターン等を使用されたとき
修飾系機能の中には機能自体が無効になったりイメージが大幅に変わる恐れがあります。透明効果・影なども同じです。
ご自身でデータ作成が難しい場合は弊社で修正いたしますので、元画像(貼り込む前のJPEG等画像データ)をご用意ください。 例に挙げたようなケース等、PDFに関する不明な点がありましたら、明光堂までお気軽に相談ください。